久しぶりの投稿となりますが、歌合のお話。

2015年は、現代短歌界でちょっとしたエポックメイキングな年だったとか。
それは大学生による超歌合なる「大学短歌バトル」が開催され、
ネットで生放送されて2000人近いユーザーが視聴したからだそうです。
と、月刊短歌に書いてありました。

岩手県盛岡市が主催している「全国高校生短歌大会」も昨年がちょうど第10回。
宮崎県日向市の「牧水・短歌甲子園大会」も第5回、と節目となった2015年でした。

そんな一年の締めくくりに、
当会でも和歌での戦い=歌合が行われました。

その名も「平成廿七年源心庵十番歌合」
会記はこちらです

大学生や高校生の短歌大会との違いはやはり、披講です!

和歌が文字としてではなく、音声情報として発表されます。

それに対して即興的に行われる勝敗の行方たるや、
スポーツの試合にも負けず劣らずの大興奮です。

しかも審査結果は古文で行われました。
初出の和歌を耳で聞き、機知に富む判定を古文で発表する。
とうてい真似できることではありません。
そんな今回の判者さまが、
ご自身のブログに当日のことを記されておりますのでよろしければご覧下さい。
判者さまのブログはこちら

正直なところ始まる前は、優雅にゆるゆると、
失礼ながら予定調和な消化試合の体で行われるものと、ちょっと甘くみていました。

けれども、実際に体験してみると、ドーパミンでまくりなのです。
昔の歌合の記録というものも残っていますが、
もしかしたら当時の人々も同じように興奮していたのかもしれないと実感したひとときでした。

さて、
冒頭に書いた「大学短歌バトル」の2016年大会が今週末に行われるそうです。
詳細はこちら

当会は何もかかわっておりませんが、今年はどちらの大学が優勝するのでしょうね。