平成20年9月24日に、向島百花園 御成座敷にて秋の歌会が開催されました。
(主任 水原康夫)

諸役連名
上卿 中島宝城
読師 兼築信行
講師(講頌) 林 純一(和歌序を講ず)
講師(講頌) 内池三郎
発声 青柳隆志
脇発声 伊藤一夫
講師 野呂 香
発声 大野祐子
講頌 中島モト
講頌 三宅やよい
講頌 伊東祐子
講頌 大原由美(初)
講頌 三島丘美
講頌 内川優香(初)

講頌控 天之原泰洸・島田光男・大原稔
懐紙・座卓・紋付(男性)・洋装(女性)・座礼披講
立花 草月流 中川潮香 池谷雅致

 

重陽の節に菊の歌を詠ふ序(水原康夫 撰、林純一 講)

その由来を尋ぬるに、紀長谷雄はかく詠じたり
三遅に先だつてその花を吹けば 暁の星の河漢に転ずるがごとし
十分に引いてその彩を蕩すれば、秋の雪の洛川を廻るかと疑ふ
谷水花を洗ふ 下流を汲んで上寿を得たる者は三十余家、と云々
以来、名歌はつぎつぎに詠まれきたれり。

①(甲調)藤原敏行(講師 林 純一)
久方の 雲の上にて 見る菊は 天つ星とぞ あやまたれける

②(女流甲調)中務(講師 野呂 香)
わが宿の 菊の白露 今日ごとに いく代たまりて 淵となるらん

③(女流乙調)赤染衛門(同)
菊にだに 心はうつる 花の色を 見にゆく人は かへりしもせじ

④(乙調)凡河内躬恒(講師 内池三郎)
心あてに をらばやをらむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花

⑤(甲調)寂蓮(同)
秋の夜の 有明の空に 見し月の かげさへのこる 白菊の花

⑥(上甲調・上甲調・甲調)
后宮の弾き語り給ひし「野菊」を聞きて 中島宝城(同)
弾き語(かた)り 歌ひ給ひし 歌かなし やさしや野菊 うす紫よ