平成29年6月18日に山梨県 山梨県 三分一湧水館展望ホールにて、歌会を行いました。

発声 シェーン・ ハリス
発声 天之原詩恩

室礼 天之原泰洸
室礼 天之原詩恩

立礼 短冊披講 自由詠

 

平成二十九年歌会始「野」
皇后陛下御歌
土筆摘み野蒜を引きてさながらに野にあるごとくここに住み来し

(甲調)
君が代は千代に八千代にさざれいしのいはほとなりて苔のむすまで

 

詠進歌(いろは順)

伊藤久乃
陽の洩るゝ林流るゝ湧水路握る手強き君の想ひ出

林 純一
見はるかす雄々しき嶺(みね)にいだかれて一期一会の夏の陽眩し

金住昌美
三分一清き流れの水の音穏やかなれと世を祈りつつ

大原 稔
赤岳の峰の残雪消えゆきて三分一水音まさりけり

兼築信行
湧き出づる三分一(さんぶいち)の水ほとばしり流れていたる太平(たいへい)の洋(うみ)

笠原雄二
天の原山なみに浮かぶ富士の嶺を船に見なして渡りゆく風

天之原泰洸
湧き出づる水の流れるその先に豊かな田畑命育む

天之原詩恩
歌声は天(あめ)と地(つち)とに響くらん美(うま)しこの国美しこの星

佐藤明美
風かおる大地にそそぐ水の音よ言の葉のせて山さとに満つ

岸志津佳
湧き出づる泉豊かに流れゆくせいめいのすむところなりけり(清明/生命)(澄む/住む)

ハリス シェーン
天の原広々として青やかなる峰にかかれる白き横雲

菅原秀太
うちしめるぬばたまの夜の空をおもみ見えざるもののかげぞ恋しき

三宅やよい
群青の月の砂漠のキャラバン隊仰ぎ見ゆれば星のささやき