平成31年3月27日(水)
諸役は一首ごとのくじ形式
(*は入れ札の得票数)
兼題「寄春祝」
弥生のすゑに春に寄する祝ひといふことをよめるうた
①(甲調、講師 林 純一、発声 森下正博)青柳隆志 ***
国民(くにたみ)の こぞりて待ちし 新(あらた)しき 御代のはじめの 春の曙
②(甲調、講師 林 純一、発声 井沢真紀)天之原泰洸 *
うららかな 陽射しの中に 桜見つつ ドボルザークの 「新世界」聴く
③(乙調、講師 加藤晴乃、発声 井沢真紀)大原稔 *
大内山 はる風高く ふきわたり 空にきこゆる 萬歳の聲
④(甲調、講師 加藤晴乃、発声 シェーン・ハリス)荒川克美
肌寒き 風にコートの 襟立てて 見上ぐる空に 初桜かな
⑤(甲調、講師 シェーン・ハリス、発声 天之原詩恩)黒田宜子 *****(第三席)
この春も 庭のさくらの しだれるを 八十路の母と 見たる喜び
⑥(甲調、講師 天之原泰洸、発声 林 純一)岸志津佳
自らの 出番知るとて 芽を出(いだ)し こころ暖か 春の訪れ
⑦(乙調、講師 高橋英子、発声 林 純一)加藤晴乃
ふるさとの 桜咲きけり かぐはしく 盃持ちて 皆祝ひたり
⑧(甲調、講師 加藤晴乃、発声 天之原泰洸)シェーン・ハリス
古池に 春や来たるを 祝ふとて なほく咲きける 水芭蕉かも
⑨(甲調、講師 加藤晴乃、発声 高橋英子)笠原雄二
甲斐の西 桃李(ももすもも)咲く 里の宮 お神輿担ぐ 子ら賑やかに
⑩(甲調、講師 天之原詩恩、発声 林 純一)森下正博
平成の 春に寄せての お祝に お代変はりに 時を思ふなり
⑪(甲調、講師 笠原雄二、発声 シェーン・ハリス)菅原秀太
花のもとに ももたびを迎ふ うた披(ひら)く こゑわざの道 ならひきたりて
⑫(甲調、講師 林 純一、発声 シェーン・ハリス)宮廣美
亡き母の 黒絵羽まとひ 臨む式 業卒(を)ふる吾娘(あこ) おとなびて見ゆ
⑬(乙調、講師 天之原詩恩、発声 シェーン・ハリス)井沢真紀
咲く花は 寿詞(よごと)放(はな)ちて 鳥は舞ふ ふきくる風は 御代をことほぐ
⑭(甲調、講師 シェーン・ハリス、発声 高橋英子)林 純一 ******(第二席)
咲き誇る 花もいく世の 末かけて さかゆく御代の 春契るらむ
⑮(甲調、講師 シェーン・ハリス、発声 林 純一)天之原詩恩 *
新(あらた)しき 御代を祝ふか 木蓮の はなは真白き ローブデコルテ
⑯(甲調、講師 シェーン・ハリス、発声 林 純一)三宅やよい
念願の 紺の袴と 矢がすりは 友と巣立ちの 朝陽(あさひ)に映ゆる
⑰(甲調、講師 高橋英子、発声 加藤晴乃)高橋英子
ランドセルを 背負ふ日近し 満開の 桜も祝ふ 孫の入学
⑱(上甲調二辺、甲調、講師 シェーン・ハリス、発声 林 純一)兼築信行 *******(第一席)
まなびやを いづるわかきら ゐならみて 祝ひをうくる 春のよきひに