令和元年9月25日(日)
諸役は一首ごとのくじ形式
(*は入れ札の得票数)
兼題「秋恋」
①(甲調、講師 井沢真紀、発声 シェーン・ハリス)兼築信行 *****(第一席)
むべしこそ 心に秋の たちぬれば 恋の愁ひぞ みにせまりくる
②(甲調、講師 笠原雄二、発声 井沢真紀)仲谷嘉洋
秋色を 眺むる空の やさ男 今年はじめて もみぢ葉落ちる
③(甲調、講師 シェーン・ハリス、発声 高橋英子)加藤晴乃 *
秋の夜の 逢瀬思へば 望月の かげ山の端を 離れゆくみゆ
④(甲調、講師 森下正博、発声 加藤晴乃)シェーン・ハリス *
とほけかる 波の音して 紅葉せし 楓の色に 染むる君はも
⑤(甲調、講師 シェーン・ハリス、発声 伊藤久乃)笠原雄二
空回り 言葉は空へ のぼりゆき すだれ動かす 気分は秋風
⑥(甲調、講師 井沢真紀、発声 高橋英子)菅原秀太
秋立ちて ながながしき夜 ひたすらに たへにたへきく 松風の音
⑦(甲調、講師 森下正博、発声 笠原雄二)伊藤久乃 *
みそぎ池の ほとりにゆるる 曼珠沙華 終はれる恋に 何を思はむ
⑧(乙調、講師 森下正博、発声 井沢真紀)吉野清美
花のごと 笑めるがごとき 秋の日に よみかはしたる 恋の歌かな
⑨(甲調、講師 伊藤久乃、発声 笠原雄二)高橋英子 ****(第二席)
時として 秋風も吹く 恋人と いく年月を そひ来たれども
⑩(乙調、講師 シェーン・ハリス、発声 加藤晴乃)森下正博 ****(第二席)
菊の香は ゆたかにかをり この夕べ ひととひととの 契り思ひぬ
⑪(甲調、講師 笠原雄二、発声 シェーン・ハリス)三宅やよい
わかれぎは 君と見上ぐる 中秋の 月に問ひたり 恋のゆくすゑ
⑫(甲調、講師 伊藤久乃、発声 高橋英子)スニトコ・タチアナ **
秋風に ささがにの糸 長月の 遠山(えんざん)の松 恋しかりけり
⑬(甲調、講師 加藤晴乃、発声 井沢真紀)黒田宣子
月光が 屋戸のすだれを 照らしをり 君への想ひ さやかなりけり
⑭(乙調、講師 森下正博、発声 シェーン・ハリス)林 純一 *
くれなゐの 千しほに増さる 我がおもひ 露もみぢ葉を 深く染めたり
⑮(甲調、講師 伊藤久乃、発声 高橋英子)青柳隆志 *
思ひきや 鹿のなく音を 東の 山里近く 慕ひ聞くとは
⑯大原 稔
夜も明けば 恋鳴きもせで 若鹿の まだきに来たり 露をおきやる