令和3年11月30日(火)

兼題「神楽」(題者 大原 稔会長、選者 青栁隆志先生)

別格
兼築信行
このとしの みのりをいはふ さとかぐら すずとりもちて みこまひめぐる

選者
青栁隆志
いそのかみ ふるきやしろの みかぐらの 庭燎ゆかしく おもほゆるかな

第一席
吉野清美
いとけなき 児の手に握る 榊葉は 復興神楽の かがり火に揺れ

第二席
岸志津佳
いづかたの 神楽ならむと ゆかしくて 坂をのぼりし 日をなつかしむ

第三席
菅原秀太
まひいづる たまものすその きぬずれも たふとくきこゆる ​きねのかげかも

詠進歌

仲谷嘉洋
神垣や 真拆の葛 燃え盛る 庭燈の色に 染められてけり

笠原雄二
ちはやぶる 神を招きて よもすがら 神楽は熱く 空を焦がせり

菅原秀太
まひいづる たまものすその きぬずれも たふとくきこゆる ​きねのかげかも

加藤 晴乃
照り紅葉 五穀豊穣 祝ひ舞ふ 囃子太鼓は 遠く響けり

岸志津佳
いづかたの 神楽ならむと ゆかしくて 坂をのぼりし 日をなつかしむ

三宅やよい
衣ずれの 音もさやかに 乙女舞 おかげ参りの 願をささげむ

吉野清美
いとけなき 児の手に握る 榊葉は 復興神楽の かがり火に揺れ

林 純一
夜はふけて 月にしらぶる 御神楽の こゑはくもゐに すみのぼりゆく

大原 稔
やまぢくれば みてぐらはやす ふえのねに みやゐあるらし こだちのかなた

兼築信行
このとしの みのりをいはふ さとかぐら すずとりもちて みこまひめぐる

青栁隆志
いそのかみ ふるきやしろの みかぐらの 庭燎ゆかしく おもほゆるかな