平成26年6月1日
江戸川区立行船公園源心庵において、星と森披講学習会水無月歌会を行いました。
読師 兼築信行(黒袍衣冠)
講師 林 純一(赤袍衣冠)
発声 青柳隆志(青袍衣冠)
講頌 大原 稔(夏直衣)
講頌・下読師 吉野清美(狩衣)
講頌 鈴木映見加(狩衣)
講頌 阿部幸子(狩衣)
講頌 西村和夫(狩衣)
懐紙・文台・装束・座礼披講
女房 斎藤瑠花(裳唐衣)
女房 三戸あゆか(裳唐衣)
役送・衣紋 安田達弘(白張姿)
衣紋 白石 光(白張姿)
衣紋 三田百合菜(白張姿)
後宴 殿上淵酔
夏の日同じく雨といふことをよめる歌
三戸あゆか 甲調 雨のうちしろく輝くくちなしの甘きかをりにふとたちどまる
齋藤瑠花 甲調 降る雨はときのあゆみをとどめつつつねより君を思ふ夏の日
菅原秀太 甲調 通り雨たたきける土色かへて湯気たちのぼり空に蝉なく
瓜田理子 甲調 内つ宮にふりしきる雨はたとやむすめらみことのいでましし時
西村和夫 甲調 旱天のしをれ葉に雨ひとしづくおののきにけりときめくごとく
井畑明江 甲調 時を追ひ黒き雨雲上空を覆ひ尽くして明かりを灯す
阿部幸子 乙調 通り雨すぎてふた重の虹のみゆ東にかかる黙示のごとく
多田知代子 乙調 キリマンジャロそびく大地の遠つ雨薄墨の紗はななめにおりて
鈴木映見加 乙調 出でたちの時迫るころ雨音の向ふに土鳩の鳴く声聞こゆ
中村孝之 乙調 妻不在今日は手術日妻笑顔あふるる涙外はしぐれて
吉野清美 乙調 雨露をうけて頭をたれし花君も寒かろ冷たく濡れて
天之原詩恩 乙調 陽を宿すレタス摘み来て食卓に昨夜の雨をパリンとたべる
大原 稔 上甲調 のきしたに小枝くはへてつばくろの背な光らせて雨はふりつつ
青柳隆志 上甲調 とつ国のちまたに雨のふるごとくわが心にもふるなみだかな
林 純一 甲調 めぐり来て三年ぞ弔ひし雨の日の夜半に聞こゆるショパンのしらべ
兼築信行 乙調二反 街に降る雨のごとくに我が心のうちにも雨といひし人はも