令和3年1月13日(水)
令和3年披講学習会歌会始を行いました。

披講諸役
講師 林 純一
発声 青柳隆志

令和三年披講学習会歌会始 題「実」
(*は得票数)

(甲調)梅若志歩
南の 島にすむ母 描く実の 見慣れぬ形に 遠さを思ふ *

(甲調)榊原有紀
木の実なく 雪ふる庭の 雀らに いやしけ吉事と 米を振りけり *

(甲調)仲谷嘉洋
名取川 春風吹かば 枯野原 芽吹き実りも いつしかとこそ *

(甲調)スニトコ・タチアナ
泥中に 咲く「蓮の花 実」お守り 天上天下「御芽出多」祈り **

(甲調)笠原雄二
はるされば 実朝公の 愛でし梅に うたげする日を ただ願ひをり **

(甲調)森下正博
としあらた みのりおほかれ ひのもとよ よにざわめきの たえぬころなれど ***

(乙調)前田宗久
しらゆきに 埋もれて実る 南天の 赤き心を たれかしるらむ *

(乙調)加藤晴乃
あたらしき としにたまはる 伊予よりの 蜜柑うつくし 実はかぐはしき **

(乙調)岸 志津佳
しろたへの はなさくころに たへしのぶ ことみのらなむ たちばなのさと **

(乙調)高橋英子
はなちりて 実のなるうれし おもひのこす ことなにもなく ひびをすぐさむ *

(乙調)三宅やよい
わたゆきの 帽子をかづく 南天の 実はあからかに はるを片待つ **

(乙調)菅原秀太
しのびつる ひびはみのりて あさくさの さつきのそらに ブルーインパルスみゆ **

(上甲調)林 純一
紅玉の 実はてのひらに つつまれて ふゆのしじまに おもふふるさと ******(第二席)

(上甲調)大原 稔
たなつもの ささげまつらむ てにおもき みのりをすはの おほみかみへと **

(乙調二返)兼築信行
ひのもとに ひとらこころを あはせなば 実りあるべし えやみうちかつ *****(第三席)

(上甲調・上甲調・甲調)青柳隆志
かかる時も かはらず春は めぐりきて 花咲き実なるぞ うれしかりける ********(第一席)