平成27年9月14日(月)
島根県、売豆紀神社の御神前において献詠披講を行いました。
※動画の中の下照姫詠「あめなるや」の字幕の一部に間違いがございました。正しくは「ふたわたらす」です。
読師 | 兼築信行 | 狩衣 |
下講師 | 大野祐子 | 白衣 |
講師 | 天之原泰洸 | 狩衣 |
発声 | 青柳隆志 | 狩衣 |
講頌 | 天之原詩恩 | 白衣 |
講頌 | 吉野清美 | 白衣 |
講頌 | 井沢真紀 | 白衣 |
講頌 | 菅原秀太 | 白衣 |
講頌 | シェーン・ハリス | 白衣 |
講頌 | 金住昌美 | 白衣 |
講頌 | 高橋栄子 | 白衣 |
講頌 | 伊藤久乃 | 白衣 |
講頌 | 加藤晴乃 | 白衣 |
文台・懐紙・床几披講
序歌、下照姫詠 (乙調)一、三=発声、二、四、五=講頌
あめなるや(一) おとたなばたの(二)
うながせる(一) たまのみすまる(二)
みすまるに(三) あなだまはや(三)
みたに/ふたわたらす(四)あぢしき/たかひこねの/かみそ(五)
秋日同詠結和歌 十七首
(甲調)埼玉県 加藤晴乃
八雲立つ出雲の宮の神占(かみうら)を斎垣(いがき)に結ぶ幸多かれと
(甲調)東京都 伊藤久乃
縁結びほどけて新たな縁つなぎめぐりうつろふ人の世をかし
(甲調)東京都 高橋栄子
連綿と親より子へと結びこし血こそ妙なる息吹の姿
(甲調)東京都 金住昌美
振り返るいとまもみせぬ夫(つま)の背にえにしを結び神楽鈴鳴る
(甲調)東京都 シェーン・ハリス
美保造緑の木々に青き空夫婦の結び神に伝へむ
(甲調)埼玉県 菅原秀太
幽(かく)れたることをあつめし御社の結びの神に問ひし君が名
(乙調)東京都 中村孝之
かりそめのつゆのしづくにおぼほしくこよひわが身に夕霧結ぶ
(乙調)神奈川県 鈴木映見加
手際よく帯を結びて息ひとつ深くつきたる母の気配す
(乙調)東京都 井沢真紀
榊葉に麻紐結ぶ採(と)り物を神の斎庭(ゆにわ)に捧げまつらん
(乙調)山梨県 天之原泰洸
天照らす瑞穂の国に健やかに稲穂は育ち実りを結ぶ
(乙調)山梨県 天之原詩恩
八百万の神を結べる大社風はさやかに雲は八雲に
(乙調)埼玉県 大野祐子
宍道湖の夕焼けの空は神さびてむすぼほれたる心をぞ解く
(上甲調)東京都 吉野清美
見はるかす稲佐の浜に立つ虹は天地結ぶ神のひもろぎ
(上甲調)東京都 大原 稔
千早振る神代の宮の松の葉に結びし露のさやに凍れる
(甲調)東京都 林 純一
天地を結びし玉の言の葉に万代照らす光をぞ見む
(乙調二反)千葉県 青柳隆志
神ながら結び籠めてし衣々の色あざやかに夫婦いでたつ
(上甲調・上甲調・甲調)埼玉県 兼築信行
簸(ひ)の河や遠き流れをむすぶ手に玉なる歌は限り知られず
(甲調)島根県松江市 古志節子
長き柄の鋤簾に蜆かく舟の秋の宍道湖車窓に過ぐる