平成21年1月7日
平成21年披講学習会歌会始が、元神明宮にて行われました。
披講諸役
講師・講頌 青柳隆志
発声・講頌 伊藤一夫
発声・講頌 林 純一(中島先生御歌講師)
立礼・短冊披講
年の始めに、同じく、生といふことを、おほせごとによりて、よめる歌
①(甲調) 大野祐子***
沙羅の花身ごと落ちたりいさぎよし草の上にてふたたびの生
②(甲調) 青柳隆志*
今もなほかはらず生きとし生けるものの歌はうたはれてこそ歌なれ
③(甲調) 内池三郎**
生徒等の千歳の春を言祝ぎて霊(たま)の在り処の和歌披講かな
④(甲調) 兼築信行**********(第一席)
我を生みし老いぬる母のまろき背をさすりさすりて除夜の鐘聴く
⑤(甲調) 林 純一*
限りある若き生命よますらをよ今満天の星と輝く
⑥(甲調) 島田光男****
北風に吹き倒されし寒菊の花むら瓶に生けて静まる
⑦(乙調) 三島丘美
生き生きと笑顔行き交う初売りの不況吹き飛ぶ活気みなぎる
⑧(乙調) 吉野清美***
冴ゆる夜に心の灯り見つけたり生まれきたりし喜び思う
⑨(乙調) 大原由美********(第二席)
ちちははの手をふる影は遠のきて生き生きおはせこのひととせも
⑩(乙調) 伊藤一夫*
命ありて息する者はそれぞれの歌うたいつつ生きて楽しむ
⑪(乙調) 野呂香
きらきらと笑ひ語らふ若き子らその生きやかさわれはなつかし
⑫(乙調) 小川夏葉*
豊饒の海金色に初日の出生(あ)れし命に御力給はむ
⑬(甲調) 天之原詩恩**
万物の命積もりて土となる踏みしむ大地ほのかなぬくみ
⑭(甲調) 伊東祐子*
いにしえの歴史をめぐり訪ねれば生きた証に思いはめぐる
⑮(甲調) 江草弥由起***
生きようとがんばったねと手を合はす白い毛並みに水仙そへて
⑯(甲調) 中島モト******(第三席)
あかつきのしじまの中に生まれきて吾子のうぶ声明るくひびく
⑰(甲調) 水原康夫**
喜寿といふ節目の時をのりこへてあらたに生きる日を送りたし
⑱(乙調二反) 中島宝城
生きものの命の息吹き風となり声となる歌われは歌はむ