平成22年1月6日
平成22年披講学習会歌会始を行いました。
披講諸役
読師及び講頌 青柳隆志(一首のみ発声)
諸役は一首ごと作者によるリクエスト形式
立礼・短冊披講・衆議判
年の始めに、同じく、光といふことを、おほせごとによりて、よめる歌
①(甲調 講師 内池三郎 発声 伊藤一夫) 河村慎典(晋介)*
光満つ春の御庭の氏人合はす手のひら打つ音やさし
②(甲調 講師 内池三郎 発声 大原 稔) 島田光男
冬陽さす光の窓にシクラメン花芽がふたつ伸び上がりけり
③(甲調 講師 内池三郎 発声 大原 稔) 青柳隆志
光あるうちに光の中を歩めその如く我生きてをらむか
④(甲調 講師 内池三郎 発声 兼築信行) 森谷玲代**(第二席)
初春の凍てつく庭に積もる雪とかす光はあたたかきかな
⑤(甲調 講師 内池三郎 発声 島田光男) 兼築信行*
東(ひんがし)の麺麭(パン)屋にパンを買ひにゆく朝日の光まばゆき受けて
⑥(甲調 講師 兼築信行 発声 島田光男) 大原稔
雨やみて吹く風涼し夕映の光残せし雲の峰々
⑦(甲調 講師 島田光男 発声 中島宝城) 中島モト*
あさまだき大空を飛ぶ鳥の群光を受けてかろやかに見ゆ
⑧(甲調 講師 大原稔 発声 大野祐子) 野呂香*
断崖に立ちてながめし海原はふりくる光反射(かへ)しきらめく
⑨(乙調 講師 大原稔 発声 天之原詩恩) 内池三郎*
離るるも君が心に分け入りて桜翳して光と舞はむ
⑩(甲調 講師 大原稔 発声 大原由美) 内川優香
年始の儀すんで眺める停車して大円満の月の光輪
⑪(甲調 講師 中島モト 発声 森谷玲代) 天之原詩恩*
天照らす新たなる日の始まりに合わせる手にも光留まれり
⑫(甲調 講師 林純一 発声 伊藤一夫) 中島宝城***(第一席)
日の光あまねく明かる青空のかなたにひとつ凧あがりたり
⑬(上甲調 講師 中島モト 発声 野呂香) 大野祐子**(第二席)
おさなごがもろの手あげてひらひらと光のなかでかげとたはむる
⑭(乙調 講師 森谷玲代 発声 天之原詩恩) 伊藤一夫*
風が奪うジイジの帽子に追いつけと光る海辺を駆ける子供ら
⑮(乙調 天之原泰洸 発声 伊藤一夫) スピアーズ・スコット(益尾)
おきて見ればあしたの光さしこみててらす寝顔のうるはしく見ゆ
⑯(乙調 講師 野呂香 発声 大野祐子) 水原康夫
参道は光になって動いている輝く顔は明日の希望だ
⑰(甲調 講師 水原康夫 発声 伊藤一夫) 天之原泰洸
光あるところはいつも聖者あり阿弥陀如来にイエスキリスト
⑱(甲調 講師 水原康夫 発声 青柳隆志) 大原由美**(第二席)
リハビリの父こめかみに光る汗孫の祝言雪ゆるむ頃