気がつけば、HPのアクセス数が1000人を越えていました。ご訪問いただきました皆様、ありがとうございます。

今週末はハロウィンです。すっかり日本の風物詩になりまして、六本木や渋谷はさぞや賑わうことでしょう。「刀剣乱舞」の人気で和コスプレの人もいるかもしれませんね。

さて先日、宮崎県を訪れる機会がありました。宮崎県は若山牧水の出身地ですが、かつてこの歌人の歌を披講したことがありました。

「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」

2009年、当会の公演の中で、こちらの和歌を「甲調」にて披講いたしました。

「甲調ってなぁに?」
と、思われるかもしれませんが、披講のメロディーみたいなものです。

そして綾小路流の披講には、3種類の節があります。
甲調は、素朴な曲調で、最後のほうはほとんど聞こえません。
乙調は、甲調よりも音楽的なものになります。
上甲調は、甲調と同じ節ですが、音が高くなります。

お時間がございましたら、下記をご覧いただくと、それぞれの節の違いをお楽しみいただけるかと思います。

甲調についてはこちら

乙調を2回、繰り返している披講風景はこちら
風渡りさやぐ浅茅の末葉より露散りそむる秋の村雲
東京都 林純一

上甲調を2回繰り返したあとに甲調を1回、披講している風景はこちら
おほくちの真神導く御岳やま雲吹き払ふ風のはげしさ
埼玉県 兼築信行

披講所役についてはこちら

乙調は、波打つような音の流れをお聞きいただけるかと思います。
上甲調のこちらの動画では、最後に甲調の節が入りますので、音の高さの違いがお分かりいただけるのではないでしょうか?

これら三つの節回しを組み合わせて、多くの歌の披講が単調にならないように、変化をもたせて歌会ではうたわれます。

というわけで、今日はこんなところでおしまいです。

それでは、楽しいハロウィンをお過ごしください!