平成29年12月23日(土)に向島百花園 御成座敷にて歌会を行いました。
短冊・文台・座礼披講
~星と森披講学習会の歩み、そしてこれからを想う~
百花園即事
園内を3つのテーマでボランティアガイドの方にご案内いただき、
雪月花の三組に分かれ、即詠し、歌合形式。
①伝統と歴史
②春の七草と皇室
③冬の花
○青柳賞(講師)⚪︎大原賞 ⚫︎林賞 ◉伊藤賞
◎披講歌
雪(テーマ 伝統と歴史)
ご指導 青柳隆志
読師 黒田宜子
講師 浅野裕子
発声 田上富美子
◎椨の木はわれあさましと笑ふべしこのひと冬は過ぎじと願はば 宣子
◎⚫︎戦経て平成の世に残りにし銀杏の幹に傷跡ふかし 秀太
◎沫雪の百花園なる梅の木は災ひ越えて今もかぐはふ 晴乃
抱一の愛でし園生の白加賀の含みの遠に見ゆる三日月 裕子
あらたふと園を見守る銀杏の木年月を経て静かにいます 富美子
年経たる白加賀梅の木のうろに冬の陽差しはあたたかに射す 隆志
月(テーマ 春の七草と皇室)
ご指導 大原 稔
読師 シェーン・ハリス
講師 ○岸 志津佳
発声 天之原泰洸
◎七草を籠にしつらえ皇室の弥栄願う天長節の日 克美
◎⚪︎冬の空澄み渡るなり大君のちとせを祈り若菜捧げむ シェーン
◎冬枯れの百花園にて献茶せし御成座敷に萩茶碗白し 泰洸
陽だまりの静けさたたずむ冬の庭寒椿の花あかを加える 志津佳
七草を幾世重ねて百草と君が千とせのしるしなりけり 稔
花(テーマ 冬の花)
ご指導 林 純一
読師 金住昌美
講師 ○和田典子
発声 河内美穂
◎群れて咲く水仙の花かぐわしくみなもにうつる冬晴れの空 典子
◎⚫︎弓の名を持てるまゆみはらすべによ日に輝ける冬花修行 多紗
◎◉冬の日や土温もれる百花の園名札は記す生命のありど 詩恩
冬の日に薄紅色の鞘一つ花と見まごふ今日の佳き日に 昌美
実の如く小さき花房多羅葉の葉に刻みたる文字の浮き出む 雄二
きみおもひ葉にしたためしまごころは冬の御園にそっとほほえむ 美穂
物いはぬならひながらも慰めよかそけく匂ふ水仙の花 純一
ももくさのはなのそのふもふゆがれて隅田川風 吹き渡るなり 信行