平成30年9月22日に熊野にて、歌会が行われました。

熊野本宮大社二千五十年祭献詠披講参列及び玉置、新宮、那智三社参拝行

第一夜
熊野本宮大社第三十一回献詠披講式
題「時」 にならひて

森下正博
新たなる時のきたりて秋の色彼岸花咲く熊野里山

田上富美子
みくまのの神に捧げる和歌の調べ言葉が時を超えて染み渡る

岸志津佳
今世での我が身ふりかえる熊野川ゆく水減れど時満ちたりて

高橋英子
みくまのの大斎原を歩みきてはるかな時の流れるをきく

笠原雄二
幾度の熊野御幸も心得る時代を越ゆる湯のこころよし

菅原秀太
きのくにのむろのこほりをあまひとのおとつるるときつきはみちゆく

吉野清美
ひかりさす大斎原のひもろぎに皆の歌声時を超えゆく

井沢真紀
ちはやふるよみがえりの地み熊野は時をこえて語りつがれり

三宅やよい
関空の潮は退きたりて時は満ち我ら許され熊野に詣づ

林純一
時を越え和歌のしらべはみ熊野のかぜとともにやひびきわたらむ

大原稔
すめらぎのおはせし時如みくまのに烏の一羽秋天に飛ぶ