令和元年6月26日(水)

諸役は一首ごとのくじ形式
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兼題「青葉」
みなづきのすゑにおなじく青葉といふことをよめるうた

①(甲調、講師 吉野清美、発声 林 純一)兼築信行 ****(第二席)
みちのくや もりのみやこの しろのなを 思ひてうたふ こひのうたかな

②(甲調、講師 吉野清美、発声 高橋英子)加藤晴乃 *
梅雨の朝 鎌倉道は なつかしき 深き青葉に 心静もる

③(甲調、講師 岸志津佳、発声 笠原雄二)田上富美子 *
われはなごむ 青葉弾ける 雨粒の やがて染み入る 土のにほひに

④(甲調、講師 加藤晴乃、発声 田上富美子)菅原秀太 *
うつろはむ 定めを思ふ 今まさに 青葉まばゆく 盛りなりけり

⑤(甲調、講師 森下正博、発声 シェーン・ハリス)笠原雄二 *
思ふどち 集ひ涼めば 風は渡り 数かぎりなき 青葉揺らめく

⑥(甲調、講師 加藤晴乃、発声 高橋英子)岸志津佳 *
あわただし こころわすれる ひびなれど のびるあおばに こころいやされ

⑦(甲調、講師 スニトコ・タチアナ、発声 吉野清美)シェーン・ハリス *
あらたふと 明治の宮の ひろ前を 彩ふる楠は ゆたかに繁る

⑧(甲調、講師 笠原雄二、発声 シェーン・ハリス)黒田宣子 *
青葉より こぼれし雫に 舞ひ出づる 蛍のひかり 川面さまよふ

⑨(甲調、講師 岸志津佳、発声 田上富美子)スニトコ・タチアナ **
あたらしき 御代をことほぎ 千歳(せんざい)の 緑を映す 水鏡かな

⑩(甲調、講師 林 純一、発声 吉野清美)吉野清美 ***(第三席)
青葉なる 武振彦の やしろより 時の太鼓は 高らかに鳴る

⑪(甲調、講師 高橋英子、発声 笠原雄二)森下正博 *
雨蛙 ひとしきり鳴く ビオトープ 同じ色なる青葉ざわめく

⑫(甲調、講師 岸志津佳、発声 田上富美子)高橋英子 **
風にゆられ ふふふとゑまふ 青葉たち われが心も かろくそよげり

⑬(甲調、講師 スニトコ・タチアナ、発声 シェーン・ハリス)三宅やよい *
かぜかをる 青葉の城ゆ ながむれば 杜のあなたに ひかる街なみ

⑭(甲調、講師 森下正博、発声 加藤晴乃)宮廣美
ふたももち 名香のうちに 青葉あり 涼やかにたつ かをりすがしき

⑮(甲調、講師 林 純一、発声 加藤晴乃)天之原詩恩 ****(第二席)
天人(てんにん)の 裳裾(もすそ)の揺れも かくなるや 青葉そよ吹く 蘇州(そしゅう)の柳

⑯(甲調、講師 田上富美子、発声 岸志津佳)青柳隆志 ***(第三席)
夏至の日の 樹陰あらたに 色の濃き 青葉しげりて 涼しかりけり

⑰(甲調、講師 高橋英子、発声 笠原雄二)林 純一 ******(第一席)
ふるさとの 君を想へり やはらかき 青葉目に見ゆ 遥けき空に