令和3年8月17日(火)
兼題「算賀」(選者 青栁隆志先生)
青栁隆志先生ご生誕の月によせて
算賀は、長寿を祝い、さらなる長生を願う通過儀礼のこと。平安時代には数え歳四十から始め、十年ごとに行われました。現代では還暦、古稀、喜寿、傘寿…などがこれに当たります。
兼築信行
丑どしの さきの子(ね)のきみ いつしかと こよみかへりぬ いはひまつらむ
選者
青栁隆志
おほけなく むまのよはひを かさねきて けふよりのちは いかにか生きむ
第一席
林 純一
すゑとほき よはひは松の ときはにて 六十路のけふを いはひまつらむ
第二席
森下正博
としのかず いはふよろこび さざれいしも 巖となれる 歌のこころは
第三席
菅原秀太
しきしまの みちにしるべを しめしこし きみがみこゑは ちよにやちよに
詠進歌
仲谷嘉洋
古代より続く オリンピツクのごと 君が齡も 千歳あらなむ
森下正博
としのかず いはふよろこび さざれいしも 巖となれる 歌のこころは
笠原雄二
幹ふとく 柳は青く たかくしげり うたふ鳥らを 育みゆかむ
三宅やよい
発声の 師にみちびかれ 響きあふ まつのことのは いくひさしくと
加藤晴乃
夏の夜 ちよにやちよを ことほぎて 幸多かれと 祈りまつりぬ
高橋英子
青あをと 柳は隆(たか)き 志 ゆるがぬままに えと(干支)はめぐりぬ
菅原秀太
しきしまの みちにしるべを しめしこし きみがみこゑは ちよにやちよに
林 純一
すゑとほき よはひは松の ときはにて 六十路のけふを いはひまつらむ
大原 稔
ゆくすゑの 秋をばかさね もみぢ葉を 君がちとせの かざしとをみむ
兼築信行
丑どしの さきの子(ね)のきみ いつしかと こよみかへりぬ いはひまつらむ
青栁隆志
おほけなく むまのよはひを かさねきて けふよりのちは いかにか生きむ