令和4年10月29日(土)

兼題「花」(題者 菅原秀太、選者 青栁隆志)

別格
兼築信行
ひろはより ながながしたを いだせるや なまなましもよ 秋海棠は

選者
青柳隆志
外つ国ゆ きたりし花を 秋桜と 名付けし人の 言のよろしさ

第一席
林 純一
散り残る 花もうつくし 岩木川 清き流れに せせらぎを聞く

第二席
加藤晴乃
花は咲く 花は花はと 唄ひつつ かなた東北に 復興を祈る

第三席
大原 稔
しろたへの はなこそをらめ をとこへし とりかへばやの なをおひにけり

詠進歌

阿部友香
路地うらの 部屋にさしいる あさひかげ うけてひらきぬ 竜胆のはな

笠原雄二
やまとうた 心は種に 言は葉と いふならばはた 花はいづこぞ

加藤晴乃
花は咲く 花は花はと 唄ひつつ かなた東北に 復興を祈る

三宅やよい
二度咲きの 金木犀に ひとのよの たびのきこゆる 秋を思ほゆ

菅原秀太
はれわたる あをぞらのもと のをうづめ はやもさかなむ ひまはりのはな

吉野清美
翡翠の ひらめく池に 風立ちて 白萩の花 さきそめにけり

林 純一
散り残る 花もうつくし 岩木川 清き流れに せせらぎを聞く

大原 稔
しろたへの はなこそをらめ をとこへし とりかへばやの なをおひにけり

兼築信行
ひろはより ながながしたを いだせるや なまなましもよ 秋海棠は

青柳隆志
外つ国ゆ きたりし花を 秋桜と 名付けし人の 言のよろしさ